川瀬巴水をきっかけに、大田区立郷土博物館を訪ねました。展示会で巴水に心を動かされ、実際に彼が生まれ育った地域の資料館に足を運んでみたいと思ったのです。坂道があって汗をかきながら辿り着きました。静かな住宅街に佇む建物は落ち着いた雰囲気で、地域に根づいた施設だとすぐに感じられました。

西馬込駅から雰囲気を味わいながら歩く

都営地下鉄浅草線「西馬込駅」から歩いて行きました。

駅を降りて商店街に入ると、馬込分子村商店会のポールが目につきました。文士村ゆかりの地であることにテンション上がります。私の足では10分くらいかかりました。坂道があるので、一汗かきましたよ。

館内の雰囲気

館内には、大田区の歴史や文化にまつわる資料が整然と展示されていました。民俗資料や古文書のほか、巴水の版画に関する展示も企画展として取り上げられます。特に印象的だったのは、馬込文士村に関する展示が充実していたことです。川端康成や萩原朔太郎、宇野千代ら、多くの文士や芸術家が暮らしたこの地域は、昔から文化の香りに包まれていたのだと感じました。

川瀬巴水が旅を通して風景を描いたのと同じ時代に、この街にも創作の息吹があったことを知り、より深い魅力を覚えました。

体験・感想

私が心に残ったのは、巴水の版画を通して「その土地に立たなければ感じられない空気」が再現されていたこと。作品を見ていると、雨上がりの匂いや人々の息遣いまで伝わってくるようでした。

展示室の静けさの中で過ごす時間は、まるで小さな旅に出たような気分にさせてくれました。

旅のあとがき

静かな展示室で過ごす時間は、小さな旅そのものでした。地域に根づく資料館は、華やかさはなくとも深い学びと余韻を与えてくれます。

文士村の案内図。時間をかけて巡りたい。

馬込文士村のこと

博物館がある馬込エリアは、大正から昭和初期にかけて多くの文士や芸術家が集った「馬込文士村」としても知られています。
川端康成や萩原朔太郎、宇野千代らが暮らし、互いに交流しながら作品を生み出した街並みには、今もその面影が残っています。
川瀬巴水が旅を通じて風景を描いた同じ時代に、この地でも文化の息吹が育まれていたことを思うと、心が豊かになります。

実用情報

  • 所要時間:ゆっくり見ても1時間〜1時間半ほど
  • 写真撮影:展示によっては不可のこともあるので要確認
  • 周辺スポット:池上本門寺、洗足池などの散策と合わせて訪ねるのもおすすめ

基本情報

所在地東京都大田区南馬込5丁目11-13
アクセス都営地下鉄浅草線「西馬込駅」から徒歩10分
開館時間9:00~17:00
入場料無料
休館日月曜・年末年始
公式サイト大田区立郷土博物館