年越しは、テレビでジルベスターコンサートを見ていた。かれこれ10年以上、年越しといったらこの番組を見ている。
渋谷の東急Bunkamuraオーチャードホールで行われる、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏だ。

毎回、マエストロは誰か、どんな演奏で、どんな曲が選ばれるのかを楽しみにしている。
今年のマエストロは沖澤のどかさん。女性マエストロは今回が初めてなのだとか。
毎年どの演奏も素晴らしいけれど、印象に残っているのは、小林研一郎さんが指揮したチャイコフスキーの回。迫力があったなあ。

今年は、ラヴェルの「ボレロ」でカウントダウン。

沖澤マエストロは、N響のインタビュー記事で、「ボレロ」のようにテンポが一定の作品における指揮者の役割は、340小節をひとつの長い絵巻のように見せることだと思う、と語っていた。

「絵巻」という表現が、美しいなあと思った。

カウントダウンに合わせた演奏が、きっちり決まると気持ちがいい。
いや、決まるとわかっていても、ギリギリまでタイミングが合うだろうかと、毎年ハラハラしてしまう。

3、2、1!

演奏はピッタリ終わった。成功だ。

沖澤マエストロの緊張した表情がふっと緩むのと同時に、演奏家のみなさんが、干支であるお馬さんのぬいぐるみ付きの被り物をつけたり、「2026」とデザインされたメガネをかけたりして、いきなりお祭りモード。
その様子を見て、私は布団に入った。

なぜ、今さら年越しの話かというと……。
実は一昨日から右肩が痛い。
最初は寝違えたのかと思ったけれど、どうやら五十肩のようだ。

そこで、あのボレロの演奏を思い出してしまった。

五十肩では、ボレロのスネアドラムは無理だろうなあ。
もちろん、五十肩でなくても無理なのだけど……。

アイタタタタタ。