秋の虫、コオロギが頑張って鳴いている。オスがハネを擦り合わせて音を出しているらしい。

夜、さあ寝ようとして布団に入ると聴こえてくる。

秋だな〜と、耳を澄ましていると、

リリリリリリりリリリリ…とずっと続けて同じリズムで鳴いているタイプと、

リリ・リリ・リリリリ・リリリリ・リリ・リリり

と区切って鳴いているのが聴こえてくる。どうやら違う種類らしい。

前者のリリリリリリリリリは、ツヅレサセコオロギ

後者のリリ・りリ・リリリリ・リリリリリ・と数回ずつ区切って鳴いているのが、ハラオカメコオロギ

問題なのは、ハラオカメコオロギのリズムを刻む回数。布団の中で、リリ・リリリ・リリリリリ、「3回、5回」と回数を数え始めてしまうと、止まらなくなってしまう。気にするのをやめて寝ようと思っても、つい、頭の中でリリリを数えてしまう。

美しい鳴き声なんだけどね……。

「虫」

八木重吉(詩人1898-1927)

虫が鳴いている

いま ないておかなければ

もう駄目だというふうに鳴いている

しぜんと

涙がさそわれる